明延鉱山
について

兵庫県養父市にある史跡・明延鉱山。
飛鳥時代には、既に開山されていたと伝えられており、あの奈良の「東大寺」の大仏鋳造(752年開眼)にも明延(あけのべ)産の銅が多量に使用されたと古文書に残っています。
その後一時は「日本一の錫の鉱山」として栄えたが、海外との競合により、昭和62年(1987年)閉山となりました。
現在では、探検坑道などの学習施設として活用されています。

明壽蔵

明延鉱山坑道内に、弊社の『明壽蔵』があります。関西唯一の鉱山貯蔵庫です。
名の由来は場所が同鉱山内の「大壽(だいじゅ)立坑」近くにあることから、明延の「明」と大壽の「壽」を取って「明壽蔵」と名付けられました。
お酒は元来、「寿ぎ(ことほぎ)」=言祝ぎの儀式や席に欠かせないものであるという意も「壽」の文字に込められています。

「播州一献」の一部は、『明壽蔵』にて貯蔵されています。
鉱山内は遮光性に優れ、四季を通して12℃前後の一定の温度に保たれ、変化が少ないためお酒にストレスがかかりません。
長期にわたり貯蔵するには最適な環境です。
ただ時間を経ればいい酒になる訳ではありません。
貯蔵されることを計算して設計し造られた日本酒は、じっくり穏やかに『明壽蔵』で熟成されることで、口当たりが柔らかく、味に深みとまろやかさが出てきます。
熟成酒、長期熟成酒は、日本酒の可能性を膨らませてくれる、私たちの大切な財産です。

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